26歳(またはそれ以上)漫画家デビュー狙いの人へ捧ぐ
漫画の奨励賞のサイトを見た。
奨励賞の意味を調べた。
「今後への期待や激励を込め」……。
そのサイトの見ると、他にも二十代後半の人はいた。
三十代後半の人もちらほら居た。
私には今、読みかけの本がある。
「小説家になる方法(著:清水義範)」
という本だ。
私は、小説家になりたい、と思っている。
そして、それが許される年齢にいる。
先程挙げた本に、
「作者は読者のなれの果て」
という題の章がある。
私が小説家になりたい理由はまさにそれだ。
文章の持つ力が好きで好きでたまらないからだ。
この賞に応募している人たちもきっと、
漫画が好きで好きでたまらないのだと思う。
でもそれって、本当だろうか。
この応募した人、受賞した人ですら、
漫画を好きで居続けられている人は
どのくらい居るのだろう、と思う。
この記事を書くきっかけになった人(2015年に26歳)の
ペンネームを検索しても、受賞作以外何の情報も出てこない。
職業として成り立たないと、
世間の目は冷たい。
(当時)26歳のデビュー前の漫画家さんは、今どうしているだろうか。
今も漫画が好きだろうか。
私はいつまで小説家になりたいと思えるだろうか。
(小説家になりたいというより、
書いたものがきちんと残せる人になりたい。)
いつまで好きで居られるだろうか。
私は書きたい。許される限り文字や文章と繋がりたい。
そして人を救いたい。いつかそうしてもらったように。