ひよこ、すずりにむかいて

呼吸は残らないけど文字は残る

いちかわはるこせんせーについて

年号などを覚えるのが苦手で、いつからかは分からないけど、

結構前から好きでした。

 

高校一年生の頃?あれっ中三だっけ、

冬の終わりごろに、友人から、

一冊めの短編集「虫と歌」を借りたのがきっかけでした。

すぐに自分で買って、繰り返し繰り返し読んだ。

何度読んでも、星の恋人のあのシーンでどきどきした。

 

しばらくして25時のバカンスが出た。

絵柄が変わったな、とか、二冊目にして通ぶったことを言ったりした。

でもなんとなく、一冊めの、

クッキーを焼く前の生地みたいなところが好きだったのは本当……です!

25時のバカンスの絵柄は、ちょっとつやつやしていて、

ババロア・・・?に近い。

 

話は、表題作が一番好き。

乙女さんラヴい。こたちゃんも好き。

 

んーでも、パンドラにて、も捨てがたい。

いやいや月の葬式も…。

 

やーでも読み終わった直後はそれでも虫と歌サイコーって思ってた。

でも今はどっちも一位になってしまった。

 

そしてそして、宝石の国の連載が始まった。

巻数が進むごとに、弓のようなし曲線が増えて、

宝石の光り……反射ではなく、内側からの輝きがもれているような、

そんな印象の絵柄になった。

 

最初は、キャラクターごとの群像劇かと思った。

短編集の濃ゆい感じが好きだったので、

あっさりしているような、

もっと言うと、呼吸が楽に出来すぎて退屈だった。

 

しかしやっぱり市川春子大先生の作品でして、

本筋が見えてきてからどんどん胸が締め付けられる。

フォスがキャラクーとして好きだし、

ある時は乗り移って一緒に悲しんで、一緒によろこぶ。(勝手に)

 

最近、先生の心?精神?魂?が好きだな、と感じる事があって、

宝石の国を書くそもそものきっかけは、

西方の極楽浄土が宝石で出来ている…というのを読んだことらしく、

そこから「宝石を救う」というテーマの作品を書いている事に、

この人は抱え込む人なのでは…と、勝手に思っている。

 

抱え込む人が好きである。

 

抱え込むというのは、とりあえず色々持つ力があって、

たくさんの力を持つというのは、孤独になる事だと思う。

 

私の好きな性癖ワードは「切ない」と「どうしようもない」なのだが、

確か何かのネットインタビューで、

「分からない」という言葉が好き、と、仰っていたと思います。たしか。

 

クラスのちょっと気になる女子の、

家の玄関の花を知った気持ち。

ちょっと嬉しい気持ち。

(ほんとは好きな子の給食袋の匂いって言おうとした)

 

自称理性を持ったファンですが、先生大好きです。ちょっと愛してます。

めっちゃ応援しています。

画集サイコーでした。

 

ん?これどこ宛に書いてるんだ。

 

では!